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高血圧症

 日本では約3人に1人は高血圧といわれています。高血圧そのものには自覚症状がほとんどないため、積極的に治療に取り組まない人がいるかもしれません。しかし長期にわたって高い血圧が続くと、脳や心臓・腎臓などの血管を徐々に傷つけ、脳卒中・心臓発作・腎不全などの恐ろしい病気を招きます。

血圧とは

 そもそも血圧とは何でしょうか?血圧とは血液が動脈を流れる際に血管の内側にかかる圧力をいいます。よく、「上の血圧」「下の血圧」とか言いますが、「上の血圧」とは心臓が収縮して血液を送り出した時の血圧で、正式には「収縮期血圧(最高血圧)」と言います。また「下の血圧」は心臓が拡張した時の血圧で「拡張期血圧(最低血圧)」と言います。

血圧が高いとなぜ悪い

681488 高血圧状態では、血管の壁に常に強い圧力がかかっています。血管はその圧力に対応して血管壁が次第に厚く硬く変化しています。これを動脈硬化と言います。動脈硬化が進行すると血管は弾力を失い血管内部は狭くなり血液が流れにくくなるため、ますます血圧が上昇するといった悪循環が生じます。そしてついには血管内部が詰まってしまったり、破裂したりします。これが脳で起こると脳卒中、心臓や大動脈で起こると心筋梗塞や大動脈瘤破裂といった恐ろしい病気となって現れます。細い血管も同様に傷害されるため、目の網膜症や腎不全といった合併症も起こります。

血圧の目標値は?

 一般的には、収縮期血圧が140mmHg以上、または拡張時血圧90mHg以上ある場合を高血圧といいます。したがって、まずは140/90mmHg未満を目指します。しかし、目標とする血圧は年齢や合併症によっても違いがあります。詳しくは診察時にお聞きください。

生活習慣の改善

 高血圧の治療では、まず生活習慣を見直す事から始めます。そうしないと治療効果が上がらないばかりか、高血圧以外の生活習慣病や合併症が進行してしまうからです。高血圧症の治療目的は、あくまで合併症を防ぐことで、血圧を下げるのはその手段に過ぎません。塩分の多い食生活や肥りすぎを放置し、薬だけで血圧を下げたとしても、治療の意味は半減してしまいます。運動も大切です。運動は血管を広げて血行をよくし血圧を下げます。しかし、急に激しい運動をするのは危険な場合もあります。その方の年齢や合併症を考慮した運動が必要です。詳しくは診察時にお聞きください。

薬物療法

 生活習慣を見直し、是正しても十分に血圧が下がらない場合は、降圧剤を使用します。薬物治療を始めるときは、数ヶ月かけて少しずつ血圧を下げていきます。最初は作用が弱めの薬から開始します。全身の状態を見ながら薬の量や種類を調節していきます。したがって「きちんと薬を飲んでいるのに血圧が下がらない」といって途中で治療を中断してはいけません。また、自己判断で薬を飲んだり飲まなかったりすることは大変危険です。場合によっては跳ね返り現象が生じて、急激に血圧が上昇して危険な状態になることもあります。

継続治療の必要性

 治療を続けていて血圧が安定してくると気がゆるみがちになります。もともと高血圧の治療は合併症の発生や進行を防ぐことにあります。血圧を下げることは手段であり目的ではありません。したがって合併症の予防・管理をするために定期的な通院や検査が必要です。
高血圧はありふれた病気です。高血圧が見つかったら、一病息災のつもりで気長に自己管理を続けていくことが大切です。合併症さえなければ血圧が高くない人と何ら変わらない人生を送ることができるからです。

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